高血圧とは、血管に強い圧力がかかり続けている状態です。身近なものに例えて、その仕組みと危険性をご説明します。
① 心臓と血管のイメージ
心臓を「ポンプ」、血管を「細いゴムホース」に例えてみましょう。
役割 医療用語 説明
ポンプ=心臓:1日に約10万回、血液を全身に送り出す働きをしています。
ゴムホース=血管:血液が通る道です。
• ゴムホース(血管)をぎゅっと握って細くしてホースの内圧を上げた状態が「高血圧」です。
• この状態が続くと、ポンプ(心臓)は強い力を出し続けなければならず、やがて疲れてしまいます(それが心不全)。
② 動脈硬化のイメージ
ホースの中に強い圧力を何年もかけ続けると、ゴムは硬くなり、ひび割れてきます。これが「動脈硬化」です。
• ホースの内側に汚物がこびりつくと、通り道が狭くなり、血液が流れにくくなります。
• 動脈硬化は、脳卒中や心筋梗塞など、命に関わる重い病気の原因となります。