わたしが書いた本のお知らせです。文藝春秋社から「50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない-メタボの嘘と肥満パラドックスの真実-」を出版しました。 肥満パラドックスとは小太りが長生き、痩せは早死にすることで、それを科学的に解説した日本で初めての本です。 メタボ健診が始まった2008年、もっとも長生きなのは実はBMI 22ではなく25~30の小太りで、痩せるほど死亡リスクが上がる、そのように名大の研究者から教えられたのがきっかけです。わたしは天地がひっくり返るほど衝撃を受け、その後、15年にわたって集めた多くの体重と命の論文と、当院の癌、心不全、急性肺炎などでお亡くなりになったたくさんの患者さんたちの体験や思いをこの本に組み込みました。肥満や小太りはダメ、この考えは日本中にはびこっていますが、この間違った常識を徹底的に覆すために気合いを入れて書きました。 この本ではどんな病気でも小太りが長生きを証明しただけでなく、メタボのウソ、健康的に痩せている人をどう考えるか、若いときでも小太りは大丈夫か? 20歳から80歳までの理想的な体重変化、認知症と体重、痩せと肥満の医療費、痩せた人を太らせる食事術などさまざまな科学的な視点から小太りの薦めを解説しています。 読んでいくと目から鱗がたくさん落ちていきます。無駄なダイエットに心と時間を割いている方、是非、読んでください。1,500円+税
NPO法人日本ローカーボ食研究会代表理事 灰本 元先生 監修による待望のローカーボ食(ゆるやかな糖質制限食)レシピ集が発刊となりました。
本書は生活習慣病予備群や一般の方々が少しでも健康に生きるために、わたしたちがこの十数年間にローカーボ食の臨床研究を積み重ねて到達した、安全で効果的なローカーボ食の方法があちこちにちりばめられており、ゆるやかな糖質制限食、本書では糖質オフのノウハウを満載した一冊となっています。西東社より2018年7月発刊 1,400円+税。全国の書店でご購入いただけます。
発刊にあたり
★レシピ集を使って脂質摂取の増加に成功★
NPO法人日本ローカーボ食研究会より「ゆるやかな糖質制限食による2型糖尿病ガイドライン2016」を2016年9月初旬に発刊しました。風媒社 のホームページ及び Amazon でも購入可能です。
発刊にあたり
何が正しく、何が間違っているかの評価の基準をどうすべきか? という問いに、ヘモグロビンA1cや血糖値、体重、それに血清脂質を改善するという理由だけで糖質制限食が正しいと評価してよいのでしょうか? もっと長期的で本質的な理由、つまり死亡の危険が減るかどうかを評価の基準として加える方が誰がみても一番納得できるのではないでしょうか、このコンセプトで命と糖質(炭水化物)の本質に迫ります。
技術評論社より11月発刊 税別 1,680円