灰本クリニック

糖尿病で癌が増える

投稿日時:2020年07月21日

 糖尿病で癌が増えることはご存知でしょうか。これは世界の複数の観察研究で証明されています。日本国内では2013年の33万人の解析で糖尿病の人は糖尿病でない人と比べ、大腸癌が1.4倍、肝臓癌が1.97倍、膵臓癌が1.85倍、胆管癌1.66倍(男性のみ)に増えると報告されています。この結果を踏まえ,当院では糖尿病の患者さんに対して下に示すような癌の定期検査をお薦めしています。

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  1. 初診の糖尿病の方は腹部CTで肝胆膵(肝臓・胆嚢や胆管・膵臓)の癌がないか探します。
  2. 無症状でも2年に1回は腹部超音波検査を行い,肝胆膵の癌の早期発見を心がけています
  3. 春日井市の大腸癌検診(便潜血検査)を受けて下さい。異常があればすぐに大腸カメラを行います
  4. 糖尿病の患者さんで2親等以内に大腸癌の方がいる場合は2-3年おきに定期的に大腸カメラを行います。

当院の糖尿病患者さんは高血圧や高コレステロール血症を厳しく管理しているので、80歳未満で脳梗塞,心筋梗塞で命を落とすことはほとんどありません。今や糖尿病で命を取られるのは癌です。癌に関して質問のある方は医師や看護師に相談して下さい。(文責:灰本耕基)


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