灰本クリニック

症例10「12年間経過してなお追跡中の症例」

患者背景:70才代 女性 高血圧と高コレステロール血症で定期通院中の患者さん。

発見のきっかけ:胸部動脈瘤精査のCTで偶然10mmの微妙な病変として見つかりました。

追跡の経過:右肺の背中側に淡い小さな不整形の影を認めます。12年かけ少しずつ大きくなるにつれ濃くなっています。病変の増大とともに外側の胸膜(肺を被う膜)に向かって成長がみられます。2019年ごろには胸膜に接し、2022年には胸膜がひきつれています。これらの経過から早期の肺癌を強く疑います。

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解説:肺癌を疑う全体が淡い病変は、中心部にはっきりとした濃い部分が現れるか胸膜に接するようになると手術適応となります。
 本来であればこの患者さんは2017年ごろに呼吸器外科へ受診が必要ですが、患者さんも家族も高齢を理由に希望しませんでした。12年も追跡してなお病変はゆっくりとしか進行していません。当時78歳だった患者さんは現在90歳となりいまだお元気に通院しています。

追跡の結果:肺癌が強く疑われるが進行が緩徐(ゆっくり)であるため未治療


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