家庭用血圧計の普及により、患者さん自身が日常的に血圧を把握できるようになり、治療の質は大きく向上しました。
特に脳卒中が起こりやすい「早朝の起床前後」の血圧を把握するため、家庭での測定は欠かせません。
測定の基本ルール
| 項目 | 測り方・注意点 |
|---|---|
| 血圧計の種類 | 上腕に巻くタイプをお使いください。(手首式は誤差が出やすいため推奨しません) |
| 早朝の測定 | 起床後15~30分(排尿後)。※起床直後(血圧が急に上がる時間)は避けましょう。 |
| 夜の測定 | 厳密な決まりはありませんが、「飲酒前・入浴前」をおすすめします。忘れてしまうよりは、気づいたときに測りましょう。 |
| 測定時の姿勢 | 椅子に座り、血圧計を心臓の高さに合わせます。 |
| 回数と記録 | 2回測って平均値を記録します。 |
*ポイント
家事などの後でも、脈が落ち着いていればすぐに測って大丈夫です。毎日続けることが、治療方針を決めるための一番大切なデータになります。