灰本クリニック

症例5 「秋から初冬に二段階で上がる高血圧」

● 70歳 女性 寒くなって二段階で血圧が上がる患者さん

 この症例は,夏から冬にかけて2段階の異なったタイプの血圧上昇が毎年発症していました。夏の血圧は120~130前後に安定しており、目標値の125をほぼ達成しています。
 ところが、11月の中旬から夜の血圧が上がり始め(測定時間は午後9時頃)、11月22日の受診日に夜の血圧は140~145まで上がっていました。

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 145を目標値の125まで下げるために、もし朝の薬を増やすならアムロジン10mgなど相当に強い薬を使う必要があります。しかし,その治療方針では午前中~昼に血圧が下がり過ぎてふらつく可能性があります。
 それで、症例3と同じく夕方5~6時頃に短時間作用型のアダラートL10mgを処方しました。当日の夜から血圧は125~130まで下がりました。
 さらに12月に気温が下がって、今度は早朝血圧が上昇しました。真冬の夜の血圧は暖房のなかで測定する機会が多いでしょうが、早朝血圧はそういうわけには行きませんので、寒さの影響が強く出ます。この患者の早朝血圧は125から135まで10ほど上昇しました。

HT Case5-2d.jpg


  寝る前に短時間作用型のワイテンス2mgを加えて、翌日の早朝から125~130へ下がりました。
 症例2のアダラートL(10mg)は早朝血圧を15~20も下げます。一方、この症例では10下げればよいのでワイテンス2mgを使います。
 当院では寝る前の降圧薬の強さを5段階で使い分けています。


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