この症例の夏に血圧は薬を減らしても110-120前後まで低すぎるほど下がっていますが、10月末~11月初に寒くなるとすぐにあがり始めました。11月11日の来院時には135前後の上昇が続いていました。典型的な気温感受性が高い高血圧です。
症例2,3のように朝だけ高い場合や夜だけ高い場合とは異なっており、朝も夜も高いので、朝の長時間作用型を増やす方針としました。
11月12日からナトリックス0.5mg(半錠)を1mgへ増量しました。5日後から120台へ下がりました。この症例では、朝の薬を増やしても午前から夕方まで110台に下がり過ぎたり、低血圧によるふらつきは発症しませんでした。