投稿日時:2023年11月16日
女性がかかる主な癌は乳癌、大腸癌、肺癌です。特に乳癌は発症も死亡も毎年増えて2019 年には1 位となりました(下グラフ 女性臓器別癌の推移)。その理由は、一般的な癌年齢である60歳以上の乳癌患者さんが増加していることがあげられます。しかし、国立がんセンターの調査(下グラフ 年齢別乳がん罹患者数)から分かるように乳癌患者さんは30代後半から急増し40代でピークを迎えます。
本来、乳癌は高齢者よりも30代から50代の女性がかかりやすい癌なのです。にもかかわらず、この年代の乳がん検診の受診率が低いことが全国的に問題になっています。それは、仕事や子育てで忙しい上に乳癌が30代から50代の女性に多いという事実が知られていないことが原因と考えられます。
皆さんに気軽に受けてもらえるように、当院は女性技師がエコーによる乳がん検診を行っています。
エコー検査は、マンモグラフィーでは見つからない5mm ほどの小さな腫瘤も見つけることができます。
春日井市では、30 歳になると他の癌検診に先立って乳がん検診の受診券が届きます。受診券が届いたら必ず乳がん検診を受けましょう!娘さんや身近な若い方にも、ぜひ乳がん検診を勧めてください。