昨年度の当院における癌事情 -急増する糖尿病患者さんの膵臓癌-

記載者:YW  公開日時:2014年04月30日

 当院では毎年たくさんの癌が発見されており、2013年5月~2014年4月の一年間では64人も見つかりました。臓器別では多い順に肺癌13人、胃癌9人、膵臓癌7人、大腸癌7人、乳癌6人、平均年齢は67歳で、ほとんどが60~70歳代に集中していました。

 当院では毎年たくさんの癌が発見されており、2013年5月~2014年4月の一年間では64人も見つかりました。臓器別では多い順に肺癌13人、胃癌9人、膵臓癌7人、大腸癌7人、乳癌6人、平均年齢は67歳で、ほとんどが60~70歳代に集中していました。そのなかで今後の癌事情を占ううえで特徴的なのは、膵臓癌の急増とその全員が65歳以上の糖尿病の患者さんだったことです。
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 膵臓癌は、今後10年間に増えることが確実視されている二つの癌のうちの一つで(もう一つは乳癌)、皆さんもご存じのように症状が出たときはすでに進行癌の場合がほとんどです。その理由は、膵臓自体が長細く堅い膜で覆われていない臓器のため、すぐ近くにある胃や大腸、それに血管へも広がりやすく、発見されたときはもう手術ができないほど進行しているからです。たとえ一見手術できそうなほどの癌の大きさでも、膵蔵は重要な血管、胆管、十二指腸などが隣接しているため、手術も難しく、手術後の合併症も多いと言われています。

 当院では、癌に携わる医療機関にとって最大の難敵である膵臓癌を少しでも早く発見する取り組みとして、65歳以上の糖尿病の患者さんには最低でも2年に1回の腹部エコー、必要に応じて腹部CTや腫瘍マーカー検査などの検査を勧めしています。
 膵臓は胃や腸の裏側にある臓器なので、腹部エコーを実施するとき胃腸のガスや食べ物の影響で観察しにくいことが難点です。ですから、腹部エコーを受ける時には必ず空腹で検査してください。

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