灰本クリニック

熱中症について(第2回:症状と対策)

投稿日時:2020年06月18日


 第2回は熱中症の具体的な症状についてお話します。熱中症とは「暑さによって体の調整機能が破綻した状態」のこと言います。Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分類され、数が増えるほど重症です(下図参照)。Ⅰ度やⅡ度では体温は正常かせいぜいわずかに高い程度で、この時点で対処できれば大事に至りません。一方、体温調整が破綻して40℃以上の高熱となるⅢ度の熱中症は極めて重症です。意識がもうろうとして歩けない状態となり救急搬送されます。

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 Ⅰ度の熱中症は「日射病」とも呼ばれ、若い元気な人が炎天下で長時間の作業や運動をした後に、めまい、立ちくらみ、こむら返り(筋痙攣)などの症状を訴えます。
 Ⅱ度の熱中症は「かくれ熱中症」とも言われ、主に高齢者におきます。暑い室内に長時間いて、水分や塩分などの補給をおこたると発症します。頭痛や嘔気嘔吐、虚脱感(ひどい倦怠感)などが特徴ですが、高齢者は暑さに鈍感で、意識がなくなって命に係わることもあります。

 ◆熱中症を発症した際の対処法
◎涼しい場所に移動し、尿がしっかり出るまで水分と塩分を摂取させる。
◎首や脇、足の付け根などをタオルで巻いた氷嚢で冷やす。(ただし悪寒がでるまで冷やしてはダメ!)
◎上記の対応をしても症状が続く場合、吐気がひどくて水分がとれない場合は点滴が必要。
(文責:灰本耕基)

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