高血圧について

高血圧の程度

 50歳以上の日本人の半分が高血圧ですが、治療を受けているのはその半分、さらに薬を飲んでいても外来血圧が目標値に達しているのはその半分、さらに家庭血圧が目標値まで下がっている人は高血圧全体のわずか2割程度と考えられています。
 高血圧は、身体の症状が出にくいので医師や患者さんも治療をまじめに取り組んでいないのが現状です。しかし高血圧を長く放置すると脳出血や脳梗塞、認知症になってしまうので、灰本クリニックでは最も力を入れている病気です。

高血圧の治療基準と家庭血圧を測る時間

 当院では毎月1500人の高血圧患者さんが通院中です。そのうち9割の患者さんが早朝起床後30分と夜寝る前の家庭血圧を測っています。血圧測定を忘れないためには、夜寝る前の血圧測定を最優先するのが学会のお勧めです。しかし、お酒を飲んだ後や入浴後では血圧が7~8mmHg程度下がると言われているため、その影響を避けるためにも夜は入浴前、晩酌前に測定するほうが治療に役立ちます。
 家庭血圧を測ると自分の血圧状態が手に取るようにわかります。治療の中心は医師ではなく患者さんになりますので、患者さんが積極的に治療に取り組むようになります。

降圧剤の服用について

 最近話題の早朝高血圧は深夜3時頃から起床時までに急激に血圧が上がる病態であり、脳梗塞をおこしやすくなります。そのような患者さんは、朝1回の内服では下げることができない場合もあるので、夜寝る直前にも朝とは違うタイプの降圧剤を飲む必要があります。
 早朝高血圧は高血圧患者さんの半分以上に見られますが、ほとんどの病院で治療されていないのが現状です。当院では早朝血圧を70歳未満では120台、70歳以上は135未満にする積極的な治療を行っており、冬になると7割の患者さんたちは朝だけでなく夜寝る前にも服用しています。

夏と冬では血圧は違う

 季節による気温の落差によって血圧は変動し、夏は冬に比べ早朝血圧が10~20mmHg下がります。そのため、寝る前に降圧剤を飲む患者さんは3割に減ります。さらに真夏になると家庭血圧が正常化してしまうので、すべての降圧剤をやめられる患者さんが1割程度います。しかし、秋も深まり気温が下がると血圧は再び上昇するので、11月頃には薬を再開することになります。

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